明日の日本株の読み筋=強弱感対立か、「下げの特異日」に警戒も

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2019/11/12 17:36

 あす13日の東京株式市場は、強弱感が対立か。12日の日経平均株価は大幅反発、TOPIX(東証株価指数)は6営業日続伸し、ともに年初来高値水準にあり、改めて基調の強さを印象付けた。相場の落ち着きとともに買い戻しを誘いやすい状況に変わりはない。もっとも、外部環境に変調を来せば、利益確定売りが出やすい面もある。香港の政情不安が続き、米中貿易交渉の先行きも明確には見通せず、不透明感は尾を引いている。

 市場では、「急ピッチな上昇を演じただけに、積極的に上値は買えず、上がれば戻り待ちの売りが出てくる」(銀行系証券)、「ここから買ってどれだけ取れるかを考えるとなかなか踏み出せないのではないか」(準大手証券)といった声が聞かれる。短期的な反動を見据え、調整待ちの見方も増えつつある。ちなみに、2000年から2018年までの11月13日の日経平均株価の騰落を追うと、13営業日中で2勝11敗。いわば、「下げの特異日」に映り、警戒する向きもある。

 12日の日経平均株価は2万3520円(前日比188円高)引けとなり、終値で昨年10月10日以来1年1カ月ぶりに2万3500円を回復した。11日のNYダウの最高値更新を受け、強含んで始まったが、香港情勢の不透明感もあって下げに転じる場面もあった。ただ、下値は限定的で、円安・ドル高歩調を支えに持ち直した。その後やや上値が重くなったが、後場に入り、株価指数先物買いに戻りを試し、上げ幅は一時210円を超えた。香港ハンセン指数が午後に切り返し、支えとして意識されたとの見方も出ていた。

提供:モーニングスター社

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