<相場の読み筋>11月13日

2019/11/13 7:31

 12日の米国株式は、NYダウが前日比変わらずの2万7691.49ドル、ナスダック総合指数は同21.814ポイント高の8486.091ポイントと反発し2日ぶりに史上最高値を更新して取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が7億9057万株、ナスダック市場が20億1321万株だった。買い手掛かり難のなか、利益確定売りと米中貿易交渉の進展期待が交錯する格好となり、NYダウは14年4月24日以来、約5年7カ月ぶりに前日比変わらずで取引を終えた。13日には、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言を控えていることもあり、手控えムードも出たようだ。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドット・コムやマイクロソフト、フェイスブックなどが買われ、同指数の上昇を支えた。

 13日の東京株式は反落後、もみ合いとなりそう。きのう12日は、後場に入り上げ幅を拡大し、高値圏で取引を終えているが、急ピッチな上昇だけに、短期的な反動も警戒される。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円近辺(12日終値は109円23-24銭)、ユーロ・円が1ユーロ=120円前後(同120円46-50銭)と円高方向に振れている。輸出関連株には重しとなりそうで株価指数は軟調な展開を強いられそう。消去法的に中小型株に物色の矛先が向うとみられる。12日のADR(米国預託証券)は円換算値で、キーエンス<6861.T>、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>などが、12日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、12日の大阪取引所終値比80円安の2万3470円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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