阪和興業が3日続落、大和証は「3」・目標株価2500円に引き下げ

株式

2019/11/13 16:15

 阪和興業<8078.T>が3日続落。大和証券では12日付で、投資判断を「2」(アウトパフォーム)から「3」(中立)に、目標株価を3500円から2500円に、それぞれ引き下げている。

 同証券では業績予想を下方修正、連結営業利益について、20年3月期236億円(前期比18%減、従来293億円、会社側計画は310億円)、21年3月期240億円(従来301億円)、22年3月期248億円(同313億円)、23年3月期255億円(同321億円)、24年3月期263億円(同330億円)と試算。クロム市況低迷や電力などのコスト増を踏まえてサマンコールの損益見通しなどを減額したほか、足元の鉄鋼需要・市況水準を踏まえて国内外の鉄鋼事業の収益見通しを引き下げるとしている。

 また、「下方修正後の業績をベースにしたキャッシュフローや財務体質の見通しを勘案すれば、財務リスク抑制の観点から年間150円/株の配当維持が難しいという決断はやむお得ないかもしれない」とコメント。半面、高水準の配当利回りが株価の下支え要因であったと推察される状況下、期末配当が未定とされた発表内容は配当の期待値低下に加えて不確実性増大へつながり、サマンコールを中心とする厳しい業績見通しも含めてネガティブ・サプライズといえるだろうとしている。

 13日の終値は前日比57円安の2727円。

提供:モーニングスター社

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