ヤフーとLINEが統合協議、メガITサービス誕生へ―関連株はVコマース、インタトレド、ビリングSなど

株式

2019/11/14 8:14

 「ヤフー」を展開するZホールディングス(ZHD)<4689.T>と、対話アプリのLINE<3938.T>による経営統合協議が明らかになった。単純合計で利用者1億人を超える巨大インターネットサービス企業が誕生する方向だ。

 ZHDに4割超出資するソフトバンクグループ<9984.T>と、LINEの親会社の韓国ネイバーが折半出資する新会社がZHDを飲み込み、その傘下にヤフーとLINEがぶらさがる案が伝わっている。新会社はソフバンGの連結子会社となり、月内の合意を目指すという。

 利用者はヤフーが5000万人、LINEが8000万人に上り、両者のサービスは幅広い。統合が実現すれば、ネットを通じてEC(Eコマース=電子商取引)からゲーム、趣味、金融まで生活を網羅する「メガプラットフォーマー」として業界の勢力図を塗り替える可能性がある。13日のADR(米国預託証券)はLINE、ZHDとも急騰している。

 さらに、ヤフーとLINEの関連株にも思惑が向かいそうだ。

 アフィリエイト(成果報酬型)広告大手のバリューコマース(Vコマース)<2491.T>はZHDが主要顧客で、株価はヤフー絡みのニュースに反応しやすい。ビリングシステム(ビリングS)<3623.T>は、ヤフーのスマートフォン決済「PayPay」の利用加盟店の開拓業務で提携。プラットホームの基盤拡大は追い風となる。

 LINE関連では、新スマホ投資サービス「LINE証券」に取引システムが採用されたインタートレード<3747.T>や、スタンプを提供するメディアシーク<4824.T>、カスタマーサポートサービスで連携するコラボス<3908.T>、「LINEマンガ」向け電子書籍のメディアドゥホールディングス<3678.T>といった銘柄が浮上する。このほか、ゲームのエイチーム<3662.T>、メディア工房<3815.T>、アドウェイズ<2489.T>など。

提供:モーニングスター社

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