エボラブルA、2020年9月期は大幅増益へ

株式

2019/11/15 9:02

 エボラブルアジア<6191.T>は14日大引け後、2019年9月期決算(IFRS=国際会計基準)を発表した。

 連結売上高は242億8100万円(前期比95.0%増)、営業利益は7億4400万円(同39.9%減)だった。戦略的投資を実施しながらも、着実に利益を確保した。

 同社は主にオンライン旅行事業などを手掛け、国内・海外旅行コンテンツを簡単に比較・予約できるサイト「エアトリ」を運営している。2019年9月期の連結取扱高は前年同期比75.5%増と急増している。

 テレビCM、電車広告などを中心としたマスマーケティングに大幅な先行投資を実施し、リピーター増加施策のためにUI(ユーザーインタフェース)の改善も行った。その効果が出て、利用者数が順調に増えた。

 また、ITオフショア開発事業では主にEコマース、Webソリューション、ゲーム、システム開発会社などを顧客とし、ベトナムのホーチミン、ハノイ、ダナンにおいてラボ型の開発サービスを提供している。エンジニア数の増加と、開発の効率化に伴う単価上昇で収益は増加した。

 そのほか、投資事業では既存事業とのシナジーを重視しながら成長企業への投資を推進しており、11月時点で投資先は62社となった。投資先の上場が相次いでおり、6月21日にはブランディングテクノロジー<7067.T>が、10月8日にはAI CROSS<4476.T>がマザーズに上場した。

 2020年9月期の業績予想は売上高380億円(前期比56.5%増)、営業利益20億円(同2.7倍)と利益面の急拡大を見込んでいる。

提供:モーニングスター社

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