日経平均は63円高と続伸、米株の最高値更新に円安、香港株高も支え=18日前場

 18日前場の日経平均株価は前週末比63円47銭高の2万3366円79銭と続伸。朝方は、買い物がちで始まった。前週末15日に米中貿易協議の進展を示唆する米高官発言が相次いで報じられ、米主要3株価指数がそろって最高値を更新し、支えとなった。ただ、年初来高値圏で利益確定売りが出やすく、香港情勢の緊迫化などもあり、直後に下げに転じた。前週末終値を挟んでしばらくもみ合ったが、その後は、円安・ドル高歩調や香港ハンセン指数の上昇もあって、前場終盤に2万3420円62銭(前週末比117円30銭高)まで値を上げた。一巡後は、前引けにかけて伸び悩んだ。

 東証1部の出来高は5億8654万株、売買代金は8978億円。騰落銘柄数は値上がり942銘柄、値下がり1113銘柄、変わらず95銘柄。

 市場からは「円がやや弱含み、ハンセン指数が高くなってきたことで、再び株価指数先物に買いが入った。国内の決算は終わり、手掛かり材料を欠いており、海外要因をにらんだ他力本願的な動きだ。ただ、良い話には飛びつく態勢はできている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株や、エーザイ<4523.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株が堅調。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も高い。HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>などの精密株や、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>などの電機株も買われた。

 半面、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株が軟調。JXTG<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株や、東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株も安い。

 個別では、日本アクア<1429.T>がストップ高となり、阿波製紙<3896.T>も一時ストップ高。ランド<8918.T>、ヴィンクス<3784.T>、オルトプラス<3672.T>などの上げも目立った。半面、LIXIビバ<3564.T>、チャームケア<6062.T>、ネクシィーズ<4346.T>、三桜工<6584.T>、CARTAH<3688.T>、土木管理<6171.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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