豪ドル週間場況=RBA理事会議事録などに注目

経済

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2019/11/18 16:44

豪ドル安・円高 74.19円(-0.75円)

 11-15日の豪ドル・円は下落した。週初11日は、米中貿易問題の先行き不透明感や香港デモの拡大などリスクオフムードが強まり、豪ドル売り・円買い優勢。12日は、NZ利下げ観測が強まりNZドル・円が下落、豪ドル・円もツレ安となった。13日は豪ドルの上値が重かった。14日、豪10月雇用統計で新規雇用者数が市場予想に反し前月比で減少、豪ドル・円は急落した。15日はクドローNEC(米国家経済会議)委員長が米中貿易協議の合意は近づいていると発言したことからリスクオンムードが広がり、豪ドル・円は反発した。

 債券市場では、短期債利回り、長期債利回りともに低下した。豪10月雇用統計で新規雇用者数が市場予想に反し前月比で減少したほか、失業率が前月から悪化したことから豪利下げ観測が強まった。豪ドル建て2年債利回りは前週末の0.89%から0.77%に低下、豪ドル建て10年債利回りは前週末の1.29%から1.16%に低下して越週した。

 18-22日の豪ドル・円は底堅い展開か。足元はさえない豪10月雇用統計を受け、同ドル・円は下落したが、米中貿易協議の合意期待が高まり、下げは一服しつつある。引き続き米中貿易協議や日中米の株価動向の影響を受けやすくなるとみられる。国内外の経済イベントでは、11月開催RBA(豪準備銀行)理事会議事録、米10月住宅着工件数、米10月中古住宅販売件数などに注目したい。

提供:モーニングスター社

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