日経平均は124円安と3日ぶり反落、下げ幅縮小後に先物主導で再度軟化=19日後場
19日後場の日経平均株価は前日比124円11銭安の2万3292円65銭と3営業日ぶりに反落。朝方は、米中貿易協議をめぐる報道が錯綜し、円高・ドル安歩調となり、売りが先行した。株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時2万3244円93銭(前日比171円83銭安)まで下落した。一巡後は、円高一服や中国株の上げ転換が支えとなり、前引け間際には2万3389円53銭(同27円23銭安)まで引き戻した。後場は、先物主導で再度軟化し、大引けにかけて2万3300円割れ水準で、さえない展開となった。
東証1部の出来高は12億408万株、売買代金は1兆9674億円。騰落銘柄数は値上がり888銘柄、値下がり1163銘柄、変わらず101銘柄。
市場からは「国内に材料は見当たらず、外部環境次第のお任せ相場だ。それも短期筋中心に動いている。高値圏でもち合い、出来高は細りつつあり、こう着感が強まっている」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、フジクラ<5803.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、浜ゴム<5101.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株が軟調。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、NTN<6472.T>、IHI<7013.T>などの機械株も安い。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、ファナック<6954.T>、東エレク<8035.T>などの電機株も売られた。
半面、田辺三菱<4508.T>(監理)がストップ高となり、大日住薬<4506.T>、協和キリン<4151.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株が上昇。三井不<8801.T>、東建物<8804.T>などの不動産株も買われた。クレセゾン<8253.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株や、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株も高い。
個別では、ZHD<4689.T>、曙ブレーキ<7238.T>、TOWA<6315.T>、北恵<9872.T>、大倉工<4221.T>、ファインD<3649.T>、リニカル<2183.T>などの下げが目立った。半面、日本通信<9424.T>、沢藤電機<6901.T>、木村化工機<6378.T>がストップ高となり、阿波製紙<3896.T>も一時ストップ高。オルトプラス<3672.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が下落した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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