明日の日本株の読み筋=もみ合い商状か、外部要因にらみ続く

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株式

2019/11/19 17:23

 あす20日の東京株式市場は、もみ合い商状か。国内発の材料に乏しく、海外要因にらみの展開が続くとみられる。米中貿易協議への期待感は根強いものの、米CNBCは18日、「中国当局のムードは悲観的」と伝え、円が対ドルで強含み、19日の日本株の重しとなった。合意に向けた駆け引きが継続するなか、関連ニュースによっては投資家心理が揺れる可能性がある。もっとも、日経平均株価は高値圏(取引時間中で8日高値2万3591円-14日安値2万3062円)で上下動を繰り返し、こう着感が強まっている。市場では、「債券から株式への資金シフトを背景に海外勢は下値を買っており、高値警戒の国内勢とは考え方が違う」(証券系調査機関)との声も聞かれた。

 19日の日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、2万3292円(前日比124円安)引け。米中貿易協議をめぐる報道が錯綜し、円高・ドル安歩調となり、売り優勢に下げ幅は一時170円を超えた。一巡後は、円高一服や中国株の上げ転換が支えとなり、前引けにかけて大きく下げ渋ったが、後場は先物主導で再度軟化した。一部では、「三角もち合いを形成しつつあり、いずれどちらかに振れるかもしれない」(準大手証券)との見方も出ていた。

提供:モーニングスター社

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