<新興国eye>ベトナム中央銀行、預金の上限金利引き下げを決定

新興国

2019/11/20 14:10

 ベトナム国家銀行(中央銀行)は18日、金融機関・海外銀行支店が適用するドン建て預金の上限金利、5つの優遇分野に対するドン建て短期貸付の上限金利を引き下げる決定第2415号/QD-NHNNおよび決定第2416号/QD-NHNNを公布した。2つの決定は19年11月19日に発効した。

 新決定によると、ドン建て預金の上限金利とドン建て短期貸付の上限金利を以下のように定めている。

項目/旧金利/新金利

普通預金、期間1か月未満の定期預金に対する預金の上限金利/年1.0%/年0.8%

期間1か月以上6か月未満の定期預金の上限金利/年5.5%/年5.0%

5つの優遇分野に対するドン建て短期貸付の上限金利/年6.5%/年6.0%

 5つの優遇分野は、農業農村分野、輸出企業の生産販売活動、中小企業の生産販売活動、裾野産業分野、ハイテク応用産業―としている。

 中央銀行によると、同行が実施している柔軟な金融政策運営や財政政策とその他のマクロ経済政策の組み合わせにより、マクロ経済や外為市場が安定しており、金融機関の資金流動性も確保されている。

【筆者:Viet Economic Research&Advisory Corp.(VERAC)】

2002年ベトナム・ホーチミン市で創業。「ベトナム株・経済情報」「VIETJOベトナムニュース」、「VIETJOライフ」の自社媒体を通じ、経済、金融情報を中心に毎日数十本のベトナム関連記事を配信する。業界で唯一、全上場企業約760社の日本語企業データベースを保有。また調査可能な非上場企業のユニバースは70万社を誇る。10年超にわたり蓄積した情報とネットワークを駆使した企業信用調査に強み。

*当該記事は外部執筆者により作成されたものです。記事は執筆者が信頼できると判断したデータなどにより作成いたしましたが、その正確性などについて保証するものではありません。

提供:モーニングスター社

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