日経平均は276円安と大幅に3日続落、値下がり銘柄数は1800超に=21日前場

 21日の日経平均株価は、前日比276円54銭安の2万2872円03銭と大幅に3日続落して前場の取引を終了した。米国の上下院で「香港人権・民主主義法案」が可決し、法案の成立にはトランプ米大統領の署名が必要だが、米中貿易協議への影響を警戒する動きが強まった。午前10時53分には同421円86銭安の2万2726円71銭を付ける場面がみられるなど。下値模索の展開となった。その後、午前11時20分すぎには、株価指数先物にまとまった買いが入ったことをきっかけに、下げ幅を縮小した。東証1部の出来高は7億286万株、売買代金は1兆1692億円。騰落銘柄数は値上がり262銘柄、値下がり1825銘柄、変わらず64銘柄だった。

 市場では、「米上院で『香港人権・民主主義法案』が可決されたが、中国・上海総合指数は小幅続落にとどまっていることから、需給関係によるものが大きいようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株が下落。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も安い。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も軟調。武田薬<4502.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株も下げた。東証業種別指数は、全33業種が下落している。

 個別では、サニックス<4651.T>、日本新薬<4516.T>、CKD<6407.T>、RSTECH<3445.T>、TOWA<6315.T>などが下落。半面、チタン工業<4098.T>、テンポイノベ<3484.T>、福島銀行<8562.T>、イワキ<8095.T>、図研<6947.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

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