日経平均は109円安と3日続落、一時400円超の下げも買戻しや押し目拾いで下げ渋り=21日後場
21日の日経平均株価は、前日比109円99銭安の2万3038円58銭と3日続落して取引を終了した。現地20日、米下院でも前日の上院に続き「香港人権・民主主義法案」が可決。同法案が成立するにはトランプ米大統領の署名が必要となるが、米中貿易協議への影響を警戒し売り圧力が強まり、午前10時53分には同421円86銭安の2万2726円71銭の安値を付ける場面がみられた。その後は、買戻しや押し目を拾う動きも出たもようで、下げ渋る格好となった。後場は、戻りの過程で2万3000円が意識される場面もあったが、前場の421円安から109円安まで、大幅に下落幅を縮小した。東証1部の出来高は13億4257万株、売買代金は2兆3406億円。騰落銘柄数は値上がり1009銘柄、値下がり1031銘柄、変わらず114銘柄だった。
市場では「日経平均株価がフシ目の2万3000円を割り込んだことで、CTA(商品投資顧問業者)による売り仕掛けで下げ幅を拡大した。その後、押し目拾いの動きや買い戻しにより急速に下げ渋ったようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株が下落。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も安い。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株も軟調。出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株や、武田薬<4502.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株も下げた。東証業種別指数は、18業種が下落し、15業種が上昇した。
個別では、サニックス<4651.T>、CKD<6407.T>、TOWA<6315.T>、アゴーラHG<9704.T>、三桜工<6584.T>などが下落。半面、チタン工業<4098.T>、NCHD<6236.T>、テンポイノベ<3484.T>、図研<6947.T>、トーカイ<9729.T>などが上昇した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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