パピレスは先行投資優先、来期から成長モード回帰―株価に割安感、中・長期で狙い目

株式

2019/11/22 17:05

 パピレス<3641.T>は下落局面から切り返し、回復感が出ている。20年3月期予想PERが16倍程度と割安感が強くなっており、今後の本格回復に期待だ。

 同社は電子書籍事業を手掛ける。ここ数年は効率的な広告・宣伝活動とともに、多彩なサービス展開を実施することで、ユーザー数が増加し業績は成長を続けてきた。前期の連結業績は売上高191億6200万円(前々期比18.3%増)、営業利益19億7000万円(同54.2%増)だった。

 ただ、将来の成長のため、今期は他社との差別化を目的としたコンテンツ拡充や、販路拡大を視野に入れた海外展開など、先行投資に力を入れる計画だ。そのため、第1四半期(4-6月)決算は売上高114億円(前年同期比25.1%増)、営業利益6億3500万円(同42.8%減)で、売上高は高成長ながら利益面は減少した。

 通期業績予想に関しては売上高221億6500万円(前期比15.7%増)、営業利益16億7100万円(同15.2%減)を見込んでいる。しかし、来期以降はユーザー数増加、コンテンツ拡充、販路拡大の効果が出てくることから、中・長期的スタンスでは成長が期待されよう。

 22日の終値は前日と変わらずの1899円。

提供:モーニングスター社

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