キッセイ薬が急伸、ANCA関連血管炎患者対象の国際共同第3相臨床試験で良好な結果

株式

2019/11/27 14:33

 キッセイ薬品工業<4547.T>が急伸。26日引け後に、同社が日本国内における独占的開発・販売権を持つ補体C5a受容体阻害剤「アバコパン」のライセンサーである「VFMCRP社」(スイス)、および創製元の「ケモセントリクス社」(米国)が、19年11月25日(米国東部時間)に、アバコパンの国際共同第3相臨床試験(ADVOCATE試験)で良好な結果を得たことを発表したと発表。好感買いに株価は前日比158円高の3075円まで値を上げている。

 ADVOCATE試験は、日本を含む世界20カ国においてANCA(抗好中球細胞質抗体)関連血管炎の患者331人を対象に、現在の標準治療である副腎皮質ステロイドを対照として実施された二重盲検比較試験。主要評価項目はバーミンガム血管炎活動スコア(BVAS)を用いた投与26週時の血管炎症状の寛解率および投与52週時の寛解維持率で、結果、アバコパン治療群は標準治療群に対し26週における非劣性および52週における統計的に有意な優越性を示し、安全性についても標準治療と比較して高い忍容性が認められたという。

 同社は17年6月にVFMCRP社と同剤について、日本での独占的開発・販売権取得に関する契約を締結し、ケモセントリクス社がスポンサーであるこの試験に参画している。

 午後2時29分現在の株価は83円高の3000円。

提供:モーニングスター社

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