<新興国eye>トルコ複合企業コチ、ヤピ・クレディ銀行の経営支配権目指し伊ウニクレディトと協議中

新興国

2019/11/29 11:29

 トルコの複合企業大手コチ・ホールディングとイタリア金融大手ウニクレディトは、両社が親会社となっているトルコ3位の金融大手ヤピ・クレディ銀行の持ち株比率を変更する方向で協議していることを明らかにした。地元紙デイリー・サバ(電子版)などが25日に伝えた。

 協議は、ウニクレディトがコチ・ホールディングとの合弁会社であるコチ・ファイナンシャル・ホールディング(KFS)の持ち株50%をコチ・ホールディングに譲渡するというもの。KFSはヤピ・クレディ銀行の経営支配権(株式約82%を保有)を握っており、合意すれば、コチ・ホールディングがKFSをほぼ完全子会社化し、間接的にヤピ・クレディ銀行もほぼ完全に傘下に収めることが可能になる。現在のヤピ・クレディ銀行の時価総額は37億ドル。ウニクレディトは02年にコチ・ホールディングと合弁でKFSを設立している。

 ウニクレディトは16年から経営合理化の一環として資産売却を進めており、KFSの持ち株売却もその一環。当面、ヤピ・クレディ銀行の少数株を維持するが、将来的には完全に売却するもようだ。

<関連銘柄>

iS新興国<1362.T>、上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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