<特集>12月の配当、狙い目は?(2)=スター精密―株価のアク抜けに期待

株式

2019/11/29 17:50

 スター精密<7718.T>を狙ってみたい。11月11日引け後の19年12月期第3四半期累計(1-9月)決算発表で、19年12月期の連結業績予想を下方修正し、その後、株価の調整が続いたが、そろそろアク抜けの様相。下落していた分、配当利回りも高まっており要注目だろう。

 同社は19年12月期について、予想売上高を従来の613億円から586億円(前期に決算期を変更したため増減比較はない)に、営業利益を62億円から49億円にそれぞれ引き下げた。「特機事業」および「精密部品事業」は従来予想並みに推移する見通しだが、第3四半期(19年7-9月)まで概ね想定を上回る水準で推移していた主力の「工作機械事業」の販売が、第4四半期(10-12月)に中国向けが減少し、欧州向けも引き続き低調な推移が見込まれることになったためだ。

 しかし、工作機械市場における足もとの受注は、前年同期比では大幅減だが、前月比ではそろそろ下げ止まりそうな状況にあり、米中貿易協議の結果次第で来期業績への期待が高まる可能性がある。配当は期末28円で年間56円(前期は54円)を予定し、配当利回りは3.7%。

提供:モーニングスター社

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