<相場の読み筋>12月2日

2019/12/2 7:31

 前週末11月29日の米国株式は、5日ぶりに反落した。NYダウが27日終値比112.59ドル安の2万8051.41ドル、ナスダック総合指数が同39.704ポイント安の8665.471ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が4億9726万株、ナスダック市場が10億4566万株だった。連日で史上最高値を更新する動きが続いていたが、感謝祭の祝日明けの短縮取引で市場参加者が減少したことや、週末要因などからポジション調整の売りが優勢となった。また、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が、供給過剰を懸念して大幅に下落したこともも重しとなった。NYダウ採用銘柄では、ダウ(旧ダウ・デュポン)やホームデポ、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスなどが、値下がり率の上位に入っている。

 12月2日の東京株式は、方向感が出づらい展開か。前週末の弱い動きや、現地11月29日の米国株式が反落したこともあり、売りが先行しそうだ。ただ、11月30日に中国・国家統計局が発表した11月の製造業PMI(購買担当者景況指数)は50.2となり、市場予想平均の49.5を上回り、中国経済への過度な警戒感が後退する可能性もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(前週末11月29日終値は109円49-50銭)、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の後半(同120円56-60銭)と小動き。11月29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、富士フイルム<4901.T>、ソニー<6758.T>、TDK<6762.T>などが、同29日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同29日の大阪取引所終値比40円高の2万3330円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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