日経平均は235円高と3日ぶり大幅反発、3週ぶり年初来高値更新、値上がり銘柄数1500超=2日後場

 12月2日後場の日経平均株価は前週末比235円59銭高の2万3529円50銭と3営業日ぶりに大幅反発。11月12日の年初来高値(終値2万3520円01銭)をほぼ3週間ぶりに更新した。朝方は、買いが先行した。前週末の米国株式は下落したものの、30日発表の中国11月製造業PMI(購買担当者景気指数)の改善を受け、投資家心理が好転。円弱含みや時間外取引の米株価指数先物高もあって、上げ幅を拡大した。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の堅調推移も支えとなり、後場早々には2万3562円05銭(前週末比268円14銭高)まで上昇した。その後は、売買が交錯し、大引けにかけて高値圏でもみ合い商状となった。

 東証1部の出来高は9億4696万株、売買代金は1兆6942億円。騰落銘柄数は値上がり1515銘柄、値下がり542銘柄、変わらず100銘柄。

 市場からは「強い動きで雰囲気は変わってきた。日経平均は取引時間中の年初来高値(2万3608円)を明確に上抜けば、一段高が期待できる。ただし、米中問題が頓挫せず、海外要因次第になる」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、日電硝子<5214.T>、AGC<5201.T>などのガラス土石株が堅調。東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株や、伊藤忠<8001.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株も高い。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、大日住薬<4506.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株も買われた。

 半面、鉱業株では国際帝石<1605.T>が軟調。出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株もさえない。

 個別では、阿波製紙<3896.T>、大研医器<7775.T>、内田洋行<8057.T>がストップ高となり、リニカル<2183.T>、エイチワン<5989.T>、Wスコープ<6619.T>などの上げも目立った。半面、トリケミカル<4369.T>、オリバー<7959.T>、ファルテック<7215.T>、アイドマMC<9466.T>、ランドC<3924.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ