アステラス薬が反落、米Audentes社を約3300億円で買収

株式

2019/12/3 16:37

 アステラス製薬<4503.T>が反落し、36円安の1862円を付けた。3日の午前8時、遺伝子治療薬を開発する米Audentes Therapeutics(カリフォルニア州、Audentes社)を買収すると発表した。買収価格は1株あたり60ドル(現金)で、総額は約30億ドル(約3300億円)となる見込み。現地2日の終値28.61ドルに対し、約2.1倍の価格となることから、プレミアムに対する警戒感が優勢となったようだ。

 Audentes社は、希少神経筋疾患を対象に、AAV(アデノ随伴ウイルス)を用いた遺伝子治療薬を開発するバイオテクノロジー企業。アステラス薬は、両社の強みを融合させることで、多様な疾患への応用が可能になるとしている。米国持株子会社アステラスUSホールディングの100%子会社Asilomar Acquisitionを通じ、株式公開買い付けを行う。同取引は、両社の取締役会の全会一致により承認済みとしている。

 3日の終値は、前日比21円安の1877円。

提供:モーニングスター社

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