環境管理が急騰、アスベスト規制強化、中間貯蔵施設の整備費拡充を材料視

株式

2019/12/4 9:32

 環境コンサルタントの環境管理センター<4657.T>が急騰し、前日比11.0%高の724円を付けた。アスベスト(石綿)をめぐり、建物の解体・改修工事の届け出義務の対象が一般住宅に広げる方向になったことに加え、福島原発事故による汚染土壌を保管する中間貯蔵施設の整備に1500億円が充てられると伝わったことが材料視された。

 アスベストによる健康被害防止の目的で、国は大規模な建物の解体・改修工事の事前届け出を義務付けている。3日に開かれた厚生労働省の有識者会議ではこの制度を見直し、対象を一般住宅にも広げる案が了承された。業者はアスベストの有無の現地調査を行う必要があるという。環境管理はアスベストの調査・分析サービスを手掛ける。

 一方、国が「復興五輪」と位置付ける20年の東京五輪を控え、最終処分へ向けた汚染土の運搬量が増えるため、環境省は中間貯蔵施設の整備に新たに1500億円を投じると伝わった。環境管理には、運搬を効率化するための減容化技術に絡んで思惑が向かっているようだ。

提供:モーニングスター社

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