(再送)日経平均は164円高と3日ぶり反発、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好=5日後場

 5日の日経平均株価は、前日比164円86銭高の2万3300円09銭と3日ぶりに反発して取引を終了した。朝方は、直近2営業日で400円近い下げを演じていたことからの自律反発狙いや、米国株の反発を好感した買いなどが先行。午前10時16分には、同228円21銭高の2万3363円44銭と高値を付ける場面もみられた。後場は、売り物がちで取引を開始するなど、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好で伸び悩み、2万3300円前後での停滞商状が続いた。東証1部の出来高は11億5389万株、売買代金は2兆375億円。騰落銘柄数は値上がり1275銘柄、値下がり784銘柄、変わらず98銘柄だった。

 市場では、「米中の貿易交渉で、米国が15日に予定する第4弾の関税引き上げの実施まで10日程度あるが、何も正式に決まったものはなく、期待感だけに支えられており、トランプ米大統領の発言に右往左往させられる場面も多そう」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇。AGC<5201.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株や、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株も高い。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も堅調。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も上げた。東証業種別指数は、27業種が上昇、6業種が下落している。

 個別では、サインポスト<3996.T>、神東塗<4615.T>、オルトプラス<3672.T>、ソリトン<3040.T>、デサント<8114.T>などが上昇。半面、パイプドHD<3919.T>、Wスコープ<6619.T>、鎌倉新書<6184.T>、串カツ田中<3547.T>、SHIFT<3697.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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