日経平均は61円高と続伸、米株高で買いが先行、新経済対策も支え=6日前場

 6日前場の日経平均株価は前日比61円19銭高の2万3361円28銭と続伸。朝方は、米中貿易交渉の先行き警戒感が後退し、5日の米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。きのう夕方に閣議決定した新経済対策も支えとなり、一時2万3412円48銭(前日比112円39銭高)まで上昇した。一巡後は、利益確定売りに抑えられ、伸び悩み商状となった。

 東証1部の出来高は5億1970万株、売買代金は8470億円。騰落銘柄数は値上がり1101銘柄、値下がり936銘柄、変わらず120銘柄。

 市場からは「米中貿易交渉の話は二転三転しているが、ベースのところではちゃんと進んでいるとみられる。経済対策も相場にプラス作用している。ニュースで仕掛けられる場面もあろうが、下は堅くなっており、あとは上への材料待ちだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、大成建設<1801.T>、鹿島<1812.T>などの建設株が堅調。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株や、東海カーボン<5301.T>、AGC<5201.T>などのガラス土石株も高い。コマツ<6301.T>、日立建機<6305.T>などの機械株も買われた。

 半面、ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株が軟調。王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株や、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も安い。

 個別では、木村化工機<6378.T>、マイネット<3928.T>、いであ<9768.T>、ラクーンHD<3031.T>、オルトプラス<3672.T>などの上げが目立った。半面、ニチコン<6996.T>、神東塗<4615.T>、鎌倉新書<6184.T>、ファルテック<7215.T>、オリバー<7959.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、17業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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