アイロムGが急騰、子会社IDファーマが代謝異常状態に対する細胞治療の実施に向け事業を開始

株式

2019/12/9 16:05

 アイロムグループ<2372.T>が急騰し、一時105円高の1592円を付けている。9日午前10時45分、100%子会社IDファーマが、開発した褐色脂肪様細胞を用いて、メタボリックシンドロームに代表される代謝異常状態に対する細胞治療の実施に向けて事業を進めると発表、材料視された。

 IDファーマが行う今回の褐色脂肪様細胞治療は、自己(再生医療等を受ける人)の脂肪組織から採取した細胞から褐色脂肪様細胞を誘導し、自己の体内に戻すことで、エネルギーの消費を高め、肥満などのメタボリックシンドロームの解消を目指すとしている。

 褐色脂肪細胞は、細胞内にミトコンドリアを豊富に含み、ミトコンドリアに特異的に発現するタンパク質UCP-1を通してエネルギーを消費し、熱を産生する機能を有しているという。褐色脂肪細胞は、成人においてその数が低下していると考えられているため、外部から褐色脂肪細胞を補うことにより、内臓脂肪等の減少を促し、メタボリックシンドロームを改善することが期待されている。

 9日の終値は前週末比74円高の1561円。

提供:モーニングスター社

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