栗田工が3日続伸、大和証は「2」・目標株価3500円に引き上げ

株式

2019/12/10 15:58

 栗田工業<6370.T>が3日続伸。大和証券では9日付で、投資判断を「3」(中立)から「2」(アウトパフォーム)に、目標株価を3000円から3500円に、それぞれ引き上げている。

 目標株価3500円は、22年3月期予想PERで16倍程度から算出、ネットキャッシュを控除したPERで14倍の水準となっている。生産現場の過剰負荷に伴う追加原価の発生は一巡、ビジネスモデルの改革に伴う効果も相俟って、全社の事業利益率は緩やかながら改善継続が視野に入るとコメント。他の半導体関連企業に比べて株価が出遅れていることも考慮し、株価には上昇余地があると判断したとしている。

 同証券では連結営業利益予想を上方修正、20年3月期307億円(今期からIFRS基準のため前期との比較はなし、従来285億円、会社側計画は300億円)、21年3月期310億円(従来280億円)、22年3月期335億円と試算。薬品事業は不透明な景況感から国内外とも勢いに欠けるものの、20年3月期から新規連結されたUS Water社を筆頭に、海外で買収してきた企業群の貢献により事業規模の拡大は続くと考えているという。

 10日の終値は前日比25円高の3160円。

提供:モーニングスター社

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