<新興国eye>トルコ中銀、準備預金の優遇措置適用ルールを変更―景気支援狙い

新興国

2019/12/11 10:51

 トルコ中央銀行は9日、銀行の融資拡大による生産や投資の拡大を狙って、8月19日に導入した市中銀行が中銀に預ける自国通貨リラ建ての預金準備率と所要準備預金に対し中銀が支払う金利(レミュナレーション金利)に関する優遇措置の適用ルールを変更した。

 従来のルールでは、銀行の長期融資の伸び率が名目で10-20%と、融資に積極的な銀行に適用される所要準備率を2%(通常は4-7%)に引き下げ、また、レミュナレーション金利を13%から15%(それ以外は5%)に引き上げている。

 しかし、今回の新ルールでは、銀行融資の伸び率がCPI(消費者物価指数)調整後の実質で5-15%の伸びとなっている銀行に対し、従来の優遇措置が適用されるとしている。

 また、新ルールでは融資の伸び率を算出する際、住宅ローンの中でも融資期間が5年超のものや、融資期間が2年以上のローン(消費者ローンとクレジットカード与信は除く)を全体の融資額から除外することも決めた。

 これにより、中銀では銀行による生産や投資に関連した長期融資と住宅ローン融資の中でも輸入の拡大を招かない融資を一段と活発化させたい考えだ。

<関連銘柄>

 iS新興国<1362.T>、上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ