明日の日本株の読み筋=手控え気分が継続か、15日の対中制裁関税の発動期限を控え依然動きづらい
あす12日の東京株式市場は、手控え気分が継続か。現地11日にFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が発表され、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が会見する。米政策金利の据え置きが確実視されるが、FRB議長の発言を含め、その内容を受けて米国株式や為替相場がどう反応するかが注目される。もっとも、最大の焦点は、米国による対中制裁関税「第4弾」の発動期限となる15日であり、依然として見極めたいとの空気は強い。市場では、「見送り・延期とみられるが、(関税実施という)万が一があり、動けない」(国内投信)との声が聞かれ、大きくポジションを傾けにくい状況が尾を引くとみられる。
11日の日経平均株価は小幅続落し、2万3391円(前日比18円安)引け。朝方は、円弱含みを支えに強含む場面もあったが、一巡後は利益確定売りに押されて下げに転じ、一時76円安まで軟化した。その後は、中国株の切り返しもあって大引けにかけて徐々に下げ渋ったが、買い進む動きは鈍かった。海外イベントを控え、総じて様子見気分だった。
提供:モーニングスター社
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