<相場の読み筋>12月12日

2019/12/12 7:31

 11日の米国株式は、3日ぶりに反発した。NYダウが前日比29.58ドル高の2万7911.30ドル、ナスダック総合指数が同37.867ポイント高の8654.051ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が7億5321万株、ナスダック市場が20億1767万株だった。注目されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、全会一致で現状の政策金利の据え置きを決定。低金利政策が継続するとの見方が優勢となり、株価の上昇につながった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は会見で、「利下げ効果が完全に表れるには時間が必要」との考えを示した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップルやアマゾン・ドット・コム、マイクロソフトなどが堅調で、同指数の上昇を支えた。

 12日の東京株式は、堅調な展開か。足元で底堅い動きが続くなか、現地11日の米国株式は3日ぶりに反発したことから、買い先行のスタートとなりそう。ただ、買い手掛かりに乏しいことから、積極的に上値を追う動きは限られることも想定され、値動きの軽い中小型株への物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の半ば(11日終値は108円72-73銭)とやや円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の後半(同120円51-55銭)とやや円安方向にある。11日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、アドバンテスト<6857.T>、東エレク<8035.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、11日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所終値比75円高の2万3445円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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