今晩のＮＹ株の読み筋＝欧米英の政治経済イベントをめぐる動向に注意
2019/12/12 17:30
きょうの米国株式市場は、欧米英の政治経済イベントのニュースヘッドラインに左右される展開となりそうだ。
きょうの米株式市場は、ＥＣＢ（欧州中央銀行）理事会の結果やラガルドＥＣＢ総裁の会見を受けた流れで始まる。ドラギ前総裁が９月理事会で資産買い入れなど量的金融緩和再開にかじを切ったばかりで、総裁交代の初回は緩和路線を踏襲すると見れる。景気下支えのための財政出動などに言及すれば、欧州株高の流れが波及するかもしれない。
一方、英国では総選挙の投開票がある。市場は与党・保守党勝利をある程度見込んでいる。大勢が判明するまでには時間を要しそうだが、ＥＵ（欧州連合）からの合意なき離脱回避が濃厚といったニュースヘッドラインが出れば、リスク回避ムードが広がる可能性がある。
さらに、トランプ米大統領が１５日発動予定の対中制裁関税「第４弾」の全面発動についてライトハイザー通商代表やナバロ大統領補佐官らと協議が予定されている。ここで結論が下されるかは不透明だが、株式市場に冷や水を浴びせる発言は出にくいとみられる。
いずれのイベントも楽観的な見方は可能だが、悲観シナリオに振れた場合の嫌気ムードには気を付けたい。
＜主な米経済指標・イベント＞
１１月ＰＰＩ（生産者物価指数）、３０年国債入札、米下院の１９年会期末
ブロードコム、アドビ、オラクル、コストコホールセールなどが決算発表予定
（日付は現地時間）
◎投資関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。
提供：モーニングスター社
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