<話題>企業の通年採用の本格化で恩恵を受ける学情

株式

2019/12/13 17:35

 今週(9-13日)印象的だったのは、9日に19年10月期の単体決算を発表した学情<2301.T>。営業利益が計画を超過し、20年10月期に2ケタの増収・増益を見込んだこともあり、株価は翌10日に前日比375円高の2075円まで上昇。その後12日には2254円まで買われた。

 評価ポイントは、人材不足の深刻化により、企業が新卒学生の一括採用から、通年採用を含めた幅広い採用形態を積極的に検討し始める中、その恩恵を最も早く強く受け始めていること。同社では、俳優の神木隆之介をテレビCMに起用したことが起爆剤となり、20代向け転職サイト「Re就活」が急成長を遂げているが、足もとで「Re就活」との相乗効果が高い「転職博」へのニーズも急増している。

 19年10月期は、売上高70億2800万円(前期比9.0%増)、営業利益19億3700万円(同33.0%増)。主力の「就職博」は高水準の売上高を維持し、20代向け転職サイトNO.1で利益率も高い「Re就活」が売上高を17億3200万円(同25.1%増)に伸ばして全体をけん引。営業利益は従来予想を1億4700万円超過した。

 特に第4四半期(19年8-10月)に限ると営業利益は6億3400万円(前年同期比58.9%増)に達しており。そのことが20年10月期の予想売上高78億円(前期比11.0%増)、営業利益22億3000万円(同15.1%増)達成の信ぴょう性を高めている印象。ごく一部の企業における通年採用のニーズに応えただけで利益成長が鋭角化しているだけに、注目が怠れない。

提供:モーニングスター社

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