米ドル週間場況=クリスマス休暇で閑散相場か

経済

為替

2019/12/23 17:01

ドル高・円安 109.44円(+0.06円)

 16-20日のドル・円は上昇した。週初16日は、前週末の米中貿易協議「第1段階」合意を好感した米株高から、ドルが買われた。17日、英国のEU(欧州連合)離脱をめぐる不透明感が再燃し、ドル・円はもみ合い。18日も方向感の定まらない推移が続いた。19日、日銀は金融政策決定会合で金融緩和策の現状維持を決定するも、反応は限定的。同日、米12月フィラデルフィア連銀景況指数が市場予想を下回ると、ドル売りに傾いた。週末20日は、米株高を背景にドル・円も上昇。トランプ米大統領が中国の習近平国家主席と電話会談し、米中貿易協議「第1段階」合意について「非常に良い話し合いをした」と表明したことも、ドル高を支援した。

 債券市場では、短期債利回り、長期債利回りともに上昇した。前週末の米中貿易協議「第1段階」合意を受け警戒感が後退し、米国株の上昇が続き史上最高値を更新するなどリスクオン基調となり、米債券需要が減退した。ドル建て2年債利回りは前週末の1.60%から1.63%に上昇、ドル建て10年債利回りは前週末の1.82%から1.92%に上昇して越週した。

 23-27日のドル・円は、クリスマス休暇に入る市場関係者も多く、閑散相場が予想される。経済指標では米11月耐久財受注、米11月新築住宅販売などが発表予定。その他、米中貿易問題や、トランプ米大統領のウクライナ疑惑をめぐる弾劾裁判についての続報に、引き続き注意したい。もっとも、年明けにも予定されている弾劾裁判については、共和党が米上院の過半数を占めることから否決されるとの見方が大勢で、市場の反応は限られる可能性もある。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ