ユーロ週間場況=ユーロ・円、参加者減少見込まれ変動幅大きくなる恐れも

経済

為替

2019/12/23 17:02

ユーロ安・円高 121.35円(-0.21円)

 16-20日のユーロ・円は下落した。週初16日は、欧州株の上昇を受けてユーロ買い・円売りが優勢だった。17日は、ジョンソン英首相がEU(欧州連合)離脱の移行期間延長を回避する法改正を目指しているとの報道が伝わったものの、ユーロ圏10月貿易収支で黒字幅が市場予想を上回ったことから、ユーロ・円はもみ合った。18日は、米金利上昇を受けてドル高・ユーロ安が進んだ影響から、ユーロ・円は小幅に下落した。19日は、ドル・円が下落する中、ユーロ・円も軟調に推移した。週末20日は、ユーロ圏12月消費者信頼感指数が市場予想を下回り、ユーロ・円は下落した。

 債券市場で、短期債利回りは低下した一方、長期債利回りは上昇した。米中貿易協議の進展期待から米国債利回りが上昇したことに加え、独12月Ifo企業景況感指数が市場予想を上回ったことが利回りを押し上げた。ユーロ建て独2年債利回りは前週末のマイナス0.62%からマイナス0.63%に低下、独10年債利回りは前週末のマイナス0.29%からマイナス0.25%に上昇して越週した。

 23-27日のユーロ・円は、もみ合いか。欧米ではクリスマス休暇に入る投資家も増えることから、方向感に欠ける展開が見込まれる。一方、市場参加者が減ることから、変動幅が大きくなる可能性に注意したい。経済指標では、独12月CPI(消費者物価指数)の発表が予定される。

提供:モーニングスター社

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