NZドル週間場況=黒田日銀総裁の講演などに注目

経済

為替

2019/12/23 17:07

NZドル高・円安 72.24円(+0.08円)

 16-20日のNZドル・円は上昇した。週初16日は強い中国経済指標や米株高を背景にNZドル買い・円売り優勢。17日は豪利下げ観測の強まりから下落した豪ドル・円にツレ安となった。18日もNZドル売りが先行したが、売り一巡後は買戻しが入った。19日、NZ7-9月期GDP(国内総生産)、NZ11月貿易収支はまちまちの結果で、NZドル・円への影響は限定的。20日は日経平均株価の下落を背景にNZドル売り・円買い優勢。ただ、米株高が進むと、NZドル・円は下げ幅を縮めた。

 債券市場では、長期債利回りが上昇した。豪11月雇用統計の強い結果を受け豪債券利回りが上昇する動きにツレて、NZ債券利回りも上昇した。NZドル建て10年債利回りは前週末の1.58%から1.63%に上昇して越週した。

 23-27日のNZドル・円は方向感の出にくい展開か。今週はクリスマス休暇を取る市場関係者が多く、積極的なNZドル買いが起きにくい。米中貿易協議の第1段階合意の署名日程やその後の第2・第3合意への観測、英国のEU(欧州連合)からの離脱スケジュールに絡むニュースヘッドラインに気を付けたい。このほか、10月開催分日銀金融政策決定会合議事録、黒田東彦日銀総裁の講演、12月開催分日銀金融政策決定会合の主な意見などに注目。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ