日経平均は2円安と小反落、朝高後に下げ転換も下値限定=27日前場

 27日前場の日経平均株価は前日比2円95銭安の2万3921円97銭と小反落。朝方は、買いが先行した。米中貿易交渉の合意履行期待や好調な年末商戦を背景に26日の米主要3株価指数が最高値を更新した流れを受け、前場早々に2万3967円18銭(前日比42円26銭高)まで上昇した。一巡後は、利益確定売りに下げに転じたが、下値は限定的で、その後は前引けにかけて前日終値近辺でもみ合った。

 東証1部の出来高は3億7302万株、売買代金は6274億円。騰落銘柄数は値上がり1478銘柄、値下がり592銘柄、変わらず79銘柄。

 市場からは「きょうは売りも買いも見送りで、商いも少ない。ただ、12月配当落ち分(40円程度)を踏まえれば、踏ん張っている。新年相場への期待は根強く、『掉尾の一振』への期待もある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が堅調。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、三井金属<5706.T>、邦チタ<5727.T>などの非鉄金属株も高い。三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も買われた。

 半面、ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株が軟調。JT<2914.T>、第一パン<2215.T>などの食料品株も安い。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、東海カーボン<5301.T>、日電硝子<5214.T>などのガラス土石株も売られた。SUMCO<3436.T>、ノーリツ<5943.T>などの金属製品株もさえない。

 個別では、パルコ<8251.T>がストップ高カイ気配となり、帝繊維<3302.T>、電子材料<6855.T>、サムコ<6387.T>、インテリクス<8940.T>などの上げが目立った。半面、ムゲンエステ<3299.T>、ツクイ<2398.T>、ナガイレーベン<7447.T>、タキヒヨー<9982.T>、日本エスコン<8892.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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