日経平均は123円安と続落、年末年始の休場を前に利益確定売りが先行=30日大納会前場

 30日大納会前場の日経平均株価は前週末比123円04銭安の2万3714円68銭と続落。朝方は、手掛かり材料に乏しいなか、年末年始の休場を前に利益確定売りが先行した。株価指数先物に売りが出て下げ幅を拡大し、前場の早い段階で2万3658円49銭(前週末比179円23銭安)まで下落した。その後、下げ渋る場面もあったが、戻りは限定され、前引けにかけて上値の重い展開となった。

 東証1部の出来高は3億7625万株、売買代金は6040億円。騰落銘柄数は値上がり569銘柄、値下がり1481銘柄、変わらず110銘柄。

 市場からは「年末年始休みを控え、利益確定売りに押された。ポジション調整の動きもあろうが、半導体関連株に利食いが出て指数の足を引っ張った。これと言った材料もなく、後場もこんなもんだろう。あとは来年に期待したい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、LIXILG<5938.T>、SUMCO<3436.T>などの金属製品株や、コマツ<6301.T>、三菱重工<7011.T>などの機械株が軟調。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、大林組<1802.T>、清水建<1803.T>などの建設株も売られた。JXTG<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、楽天<4755.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も安い。

 半面、Jフロント<3086.T>、高島屋<8233.T>などの小売株が堅調。バンナムHD<7832.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株も引き締まった。

 個別では、アダストリア<2685.T>、JBR<2453.T>、RPAH<6572.T>、コロプラ<3668.T>、イーソル<4420.T>などの下げが目立った。半面、パイプドHD<3919.T>、パルコ<8251.T>、電子材料<6855.T>、さくら<3778.T>、丸運<9067.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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