ユーロ週間場況=ユーロ・円、方向感の欠ける展開か

経済

為替

2019/12/30 17:01

ユーロ高・円安 122.21円(+0.86円)

 23-27日のユーロ・円は上昇した。週初23日は、クリスマス休暇を前に市場参加者が減少する中、小幅なもみ合いが続いた。24日は、欧州主要国の株式市場が休場または短縮取引になる中、ユーロ・円は小幅に下落した。25日は、ニューヨーク市場が休場となり、方向感に欠ける展開が続いた。26日は米国株の上昇とともにリスク選好の動きが強まり、ユーロ・円は上昇した。27日は、欧州委員会のフォンデアライエン委員長がEU(欧州連合)は英国との新たな通商交渉について、交渉期限の延長が必要になる可能性があるとの認識を示したと伝わり、ユーロ・円の上昇につながった。

 債券市場で、短期債利回りはほぼ横ばい、長期債利回りは低下した。イタリアのフィオラモンティ教育相が辞表を提出したことから政局不安が高まり、リスク回避の動きから利回りは低下した。ユーロ建て独2年債利回りは前週末のマイナス0.63%からほぼ横ばい、独10年債利回りは前週末のマイナス0.25%からマイナス0.26%に低下して越週した。

 12月30日-1月3日のユーロ・円は、方向感に欠ける展開か。年末・年初にかけて市場参加者が減ることから、もみ合いの展開が予想される。一方、今年には年初に為替相場が大きく変動したことから、警戒感も浮上する。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ