(再送)日経平均は535円高と大幅反発、買い戻しの動きが優勢のなか約1カ月ぶりの上げ幅=9日後場

 9日の日経平均株価は、前日比535円11銭高の2万3739円87銭と大幅に反発して取引を終了した。上げ幅が500円を超えるのは12月13日(598円29銭)以来、約1カ月ぶり。中東情勢への関心が高まるなか、トランプ米大統領は現地8日の演説で、イランへの報復攻撃に否定的な考えを示した。両国の対立が激化するとの懸念が後退。朝方から買い戻しの動きが優勢となった。後場に入ってもジリ高基調が続き、午後2時50分には、同562円33銭高の2万3767円09銭の高値を付ける場面もみられた。為替市場では、ドル・円が1ドル=109円20銭台(8日終値は108円41-42銭)と円安方向に振れた後は小動き。東証1部の出来高は11億4656万株、売買代金は2兆1476億円。騰落銘柄数は値上がり1960銘柄、値下がり157銘柄、変わらず43銘柄だった。

 市場では「きょうの大幅上昇はカラ売りの買い戻しの動きが中心とみられる。今後は、8日のADP雇用統計が市場予想平均を上回っていることなどから、堅調な経済状況に関心が向かいそうだ」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、NTTドコモ<9437.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、日立<6501.T>、ソニー<6758.T>などの電機株が上昇。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も高い。SUMCO<3436.T>、洋缶HD<5901.T>などの金属製品株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も堅調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、武田薬<4502.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株も上げた。東証業種別指数は、31業種が上昇、鉱業と石油石炭製品の2業種が下落した。

 個別では、ヤマシタHH<9265.T>、eBASE<3835.T>、ラクーンHD<3031.T>、三協立山<5932.T>、TBK<7277.T>などが上昇。半面、石川製<6208.T>、豊和工<6203.T>、日本CMK<6958.T>、東京計器<7721.T>、ハニーズHD<2792.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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