日経平均は34円高と反発、朝高後は下げに転じる場面あり方向感に乏しい展開=16日前場

 16日の日経平均株価は、前日比34円32銭高の2万3950円90銭と反発して前場の取引を終了。きのう15日の下げ渋る動きや、現地15日の米国株式市場で、NYダウが史上最高値を更新したことから、買いが先行。午前9時18分には、同58円80銭高の2万3975円38銭を付けている。ただ、買い一巡後は、上値が重く下げに転じる場面もみられるなど、方向感に乏しい動きとなった。為替市場では、ドル・円相場が1ドル=109円90銭台(15日終値は109円90-92銭)と小動きが続いている。東証1部の出来高は4億9964万株、売買代金は8931億円。騰落銘柄数は値上がり824銘柄、値下がり1215銘柄、変わらず121銘柄だった。

 市場では「日経平均株価は、心理的なフシ目の2万4000円に敬意を表する格好となった。国内企業の決算発表の本格化を前に、動きづらい展開が続きそうだ」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、武田薬<4502.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株や、出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株が上昇。楽天<4755.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、中部電力<9502.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株も高い。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、トヨタ<7203.T>、SUBARU<7270.T>などの輸送用機器株も堅調。太平洋セメ<5233.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株や、7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も上げた。東証業種別指数は、9業種が上昇、24業種が下落している。

 個別では、セラク<6199.T>、TOW<4767.T>、エアーテック<6291.T>、ケミファ<4539.T>、ベイカレント<6532.T>などが上昇。半面、マルカ<7594.T>、Jリース<7187.T>、ニッケ<3201.T>、コーセーRE<3246.T>、大有機化<4187.T>などが下げた。

提供:モーニングスター社

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