<米国株情報>ギャップ、傘下のオールド・ネイビーの分離計画を撤回

株式

2020/1/20 10:25

 衣料品小売チェーン最大手ギャップ<GPS>は16日、傘下の「OLD NAVY(オールド・ネイビー)」事業部門の分社化を取りやめると発表した。

 分社化は経営再建の一環として、19年2月に当時のアート・ペックCEO(最高経営責任者)が打ち出したものだが、ペック氏が同11月に辞任したことを受け、分社化の時期や分社化そのものに不透明感が強まっていた。

 分社化の取りやめについて、暫定CEOを務めているロバート・フィッシャー氏は声明文で、「会社全体の業績が低迷している中で、分社化のコストや複雑さを考慮すると、分社化によって新しい企業価値を創造するメリットは大きくない」と述べた。

 ギャップは同時に20年1月期(19年2月-20年1月)の業績予想について、売上高が予想レンジの上限になると明らかにした。会社側は19年11月に予想レンジを既存店ベースで1ケタ台の中間(4-6%)、全店ベースで1ケタ台の前半(1-3%)としていた。また、利益予想については、調整後1株当たり利益(EPS)が従来予想の1.70-1.75ドルをやや上回るとした。同社は第4四半期(19年11月-20年1月)の決算は2月27日に発表する予定。

 17日のギャップの株価は前日比0.43%安の18.53ドルと下落して引けた。市場では分社化を評価する見方があり、金融大手JPモルガン・チェース<JPM>はペック氏の辞任を受け、同社の目標株価を15ドルから14ドルに引き下げていた。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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