日経平均は42円高と3日続伸、昨年来高値を更新、日中値幅は今年最小=20日後場

 20日後場の日経平均株価は前週末比42円25銭高の2万4083円51銭と3営業日続伸。19年12月17日の昨年来高値(終値2万4066円12銭)を更新した。日中値幅は46円44銭と今年最小となった。朝方は、買いが先行した。米中景気の改善期待などを背景に前週末17日の米主要3株価指数が連日で最高値を更新した流れを受け、いったん2万4100円台に乗せた。その後、利益確定売りに上値が重くなったが、徐々に引き締まり、後場後半には2万4108円11銭(前週末比66円85銭高)まで上昇した。一巡後は大引けにかけて一服商状となった。

 東証1部の出来高は8億2112万株、売買代金は1兆4179億円。騰落銘柄数は値上がり1478銘柄、値下がり579銘柄、変わらず103銘柄。

 市場からは「後場はほとんど動きがないが、日経平均よりもTOPIX(東証株価指数)の方が堅調で値上がり銘柄数も多く、中味が良い。ただ、今晩の米株市場は休みで、あすも動きに乏しいだろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、鹿島<1812.T>、日揮HD<1963.T>などの建設株が堅調。東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株や、ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>などの機械株も買われた。住友鉱<5713.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株や、AGC<5201.T>、板硝子<5202.T>などのガラス土石株も値を上げた。住友商<8053.T>、伊藤忠<8001.T>などの卸売株も高い。

 半面、サッポロHD<2501.T>、明治HD<2269.T>などの食料品株や、三越伊勢丹<3099.T>、ファミマ<8028.T>などの小売株が軟調。日水<1332.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株もさえない。

 個別では、前田道路<1883.T>がストップ高となり、東芝機<6104.T>、日道路<1884.T>、シキボウ<3109.T>、エアーテック<6291.T>などの上げも目立った。半面、インターアク<7725.T>、Wスコープ<6619.T>、IDOM<7599.T>、enish<3667.T>、メディアHD<3678.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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