日経平均は180円安と4日ぶり反落、先物売りで下げ幅拡大、上海・香港株安も重し=21日前場

 21日前場の日経平均株価は前日比180円91銭安の2万3902円60銭と4営業日ぶりに反落。朝方は、20日の米国株式市場は休場で手掛かり材料が乏しいなか、売り物がちで始まった。やや下げ渋る場面もあったが、買い気は鈍く再び軟化。円が強含むとともに株価指数先物にまとまった売り物が出て下げ幅拡大し、一時2万3852円06銭(前日比231円45銭安)まで下押した。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の下げも重しとなった。その後の戻りは鈍く、さえない展開となった。

 東証1部の出来高は4億6574万株、売買代金は7752億円。騰落銘柄数は値上がり1027銘柄、値下がり1026銘柄、変わらず106銘柄。

 市場からは「先物に仕掛け売りが入り、円高・ドル安に傾き、中国株や香港株の下げも投資家心理の後退につながった。トランプ米大統領のダボス会議に向けたツイートや新型コロナウイルスへの警戒も後からくっついてきたが、こんなに下げる理由にはならない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が軟調。資生堂<4911.T>、旭化成<3407.T>などの化学株も売られた。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も値を下げた。フジクラ<5803.T>、三井金属<5706.T>などの非鉄金属株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も安い。

 半面、鹿島<1812.T>、東急建設<1720.T>などの建設株が堅調。東電力HD<9501.T>、四国電力<9507.T>などの電気ガス株や、トヨタ<7203.T>、三井E&SH<7003.T>などの輸送用機器株も買われた。

 個別では、東芝機<6104.T>、学情<2301.T>、日空ビル<9706.T>、大真空<6962.T>、サンケン<6707.T>などの下げが目立った。半面、前田道路<1883.T>がストップ高となり、エアーテック<6291.T>、シンシア<7782.T>、シキボウ<3109.T>、テラスカイ<3915.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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