来週の日本株の読み筋=決算ピークに向け業績への強弱感で揺さぶられる可能性
来週(27-31日)の東京株式市場は、月末の20年3月期第3四半期(19年4-12月)決算発表のピークに向け、企業業績に対する強弱感から揺さぶられる可能性がある。東証1部上場企業(3月期決算)は同週末に最多の270社超が開示を予定している。個別の決算内容・業績見通しを受け、売買が活発化し、結果的に指数の上下動につながることが想定される。
一方、新型コロナウイルスによる肺炎の患者数は4ケタが視野に入り、死亡例も増加している。震源とされる中国・武漢市が実質的に封鎖される異例の事態に世界的な景気腰折れリスクを指摘する報道もある。WHO(世界保健機構)は緊急事態宣言を見送り、中国当局によるウイルス拡散防止策に一定の効果を期待する声もあるが、引き続きその動向を見守る必要がある。また、31日に発表される中国1月製造業PMI(購買担当者景気指数)も注目される。例年より早い春節(旧正月)や今回の新型肺炎の影響で弱めの内容となる可能性があり、市場にマイナス作用することも考えられる。
スケージュール面では、国内で31日に19年12月失業率・有効求人倍率、12月鉱工業生産など。海外では、28日にFOMC(米連邦公開市場委員会、29日まで)、30日に米10-12月期GDP(国内総生産)が予定され、31日には英国のEU(欧州連合)離脱期限を迎える。
24日の日経平均株価は小反発し、2万3827円(前日比31円高)引け。朝方は、ナスダック総合指数の最高値更新や、好決算を発表した米半導体大手インテルの時間外取引での上昇を支えに、半導体関連株中心に買われ、上げ幅は一時70円を超えた。ただ、新型肺炎の感染拡大への警戒感は根強く、一巡後は利益確定売りに下げに転じる場面もあった。その後、プラス圏に持ち直し、大引けにかけて小高い水準でもみ合った。市場では、「新型肺炎リスクはくすぶったままであり、全体的に値下がり銘柄が多い。高値圏で持ち合ってはいるが、きっかけ次第で短期的な売りが膨らみやすい」(準大手証券)との声が聞かれた。
提供:モーニングスター社
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