<話題>ディスコの昨年来高値更新から広がる連想?

株式

2020/1/24 18:02

 今週(20-24日)はやはり、中国の武漢市に端を発した新型コロナウイルスによる肺炎対策関連だろう。中国では24日から春節(旧正月)連休が始まることもあり、有力な旅行先である日本の危機感をあおる展開。マスク、防護服、除菌、衛生材料などを切り口に、年初からの値上がり率が2倍を超える銘柄も散見された。

 ただ、中国政府は、02-03年に猛威を振るったSARS(重症急性呼吸器症候群)に対する初動の悪さが国際的な非難の対象となったことを踏まえて拡大阻止に動いており、関連銘柄の深追いにはかなりリスクが伴いそうな印象だ。

 一方、目に付いたのは24日に、10日の昨年来高値2万7590円を更新したディスコ<6146.T>。23日引け後に発表した20年3月期第3四半期累計(19年4-12月)の連結業績が従来予想を超過したことが材料視された様子だが、超過の理由は第3四半期(10-12月)から一部量産用途において投資再開の動きが見られたことで「精密加工装置」が底堅く推移し、消耗品の「精密加工ツール」については顧客の設備稼働率に持ち直しの動きが鮮明となり、比較的高い水準で推移したということ。この連想も働いてか、信越化学工業<4063.T>と信越化の持分法適用関連会社の三益半導体工業<8155.T>は連日の昨年来高値更新となった。

 これまで半導体関連といえば、EUV(極端紫外線)関連など最先端分野にかかわる企業が評価の中心だったが、対象を広げるタイミングを迎えたのかも知れない。

提供:モーニングスター社

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