<相場の読み筋>1月29日

2020/1/29 7:26

 28日の米国株式は、NYダウが前日比187.05ドル高の2万8722.85ドルと6日ぶり、ナスダック総合指数が同130.371ポイント高の9269.681ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億3264万株、ナスダック市場が21億748万株だった。NYダウは、前週末の24日と週明けの27日の2営業日で620ドル超の下げを演じていただけに、リバウンド狙いの買いや押し目を拾う動きなどが先行。一時280ドルを超える上げ幅となる場面もみられた。NYダウ採用銘柄では、アップルやインテル、マイクロソフトなどが値上がり率の上位に入っている。通常取引終了後、19年10-12月期の決算を発表したアップルは、売上高が市場予想平均を上回り、時間外取引で上げ幅を拡大した。

 29日の東京株式は反発後、もみ合いか。きのう28日に下げ渋る動きをみせていたことや、現地28日の米国株式が反発した動きなどを受け、買い先行のスタートとなろう。アップルが好調な決算を発表したことから、同社に部材を納入するなどの関連銘柄に関心が向かうことも想定される。ただ、国内で中国・武漢に滞在歴のない日本人が新型コロナウイルスによる肺炎にり患していたことが判明。同ウイルスの流行を警戒し、手控えムードが広がる可能性もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の前半(28日終値は109円07-08銭)、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の前半(同120円16-20銭)と小動き。28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日電産<6594.T>、パナソニック<6752.T>、ソニー<6758.T>などが、28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所終値比180円高の2万3340円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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