<無料公開>アドバンテス決算は市場予想上ブレ――10~12月受注は前年比16%増、メモリーテスター拡大はポジティブ

半導体テスタ大手のアドバンテスト(6857)の業績が市場予想を上回る水準で推移している。5G(次世代高速通信システム)向けにロジック半導体の投資が拡大する中、2019年10~12月(今3月期第3四半期)の受注高は前年同期比で増加に転じた。通期の営業利益の見通しを上方修正した。
29日引け後に発表した10~12月決算は、連結営業利益が前年同期比143億円となった。収益が急激に膨らんだ前年同期(207億円)と比べると3割超少ないものの、市場予想(100億円前後)を大きく凌駕(りょうが)する。「SoC」と呼ばれる多機能集積回路向けテスターが、5G関連を中心に好調だ。

10~12月の受注高は729億円(前年同期比16.3%増)。拡大は4四半期ぶりで、前四半期比でも25%の大幅増となった。マーケットの期待値は600億円台だったとみられる。このうち、これまで低迷していたメモリーテスターが159億円(前年同期比2.8倍、前四半期比62.2%増)に急増している点は「ポジティブサプライズ」と判断できる。中国のメモリーメーカーの量産開始に支えられた。
通期の営業利益の計画は、従来の450億円から560億円(前期比13.4%減)に引き上げた。あす30日の株価は好反応を示す可能性が高く、5G関連株や半導体メモリー分野を得意とする装置メーカーにも好材料となりそうだ。
(イメージ画像提供:123RF)
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