<相場の読み筋>1月30日

2020/1/30 7:30

 29日の米国株式は、小幅に続伸した。NYダウが前日比11.60ドル高の2万8734.45ドル、ナスダック総合指数が同5.483ポイント高の9275.164ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億2622万株、ナスダック市場が30億6046万株だった。FRB(米連邦準備制度理事会)は、FOMC(米連邦公開市場委員会)で政策金利の据え置きを決定。パウエルFRB議長は記者会見で、米景気は穏やかな成長が続いているとする一方、新型肺炎の流行は「世界経済に影響を与えかねない」との見方を示した。好業績期待を背景に堅調な展開だった株価指数は、上げ幅を縮小して取引を終えた。NYダウ採用銘柄では、ダウ(旧ダウ・デュポン)やアップル、マクドナルドなどが、値上がり率の上位に入っている。

 30日の東京株式は、弱含みの展開か。新型肺炎の流行が警戒されるなか、手控えムードが続く可能性もありそう。一方、20年3月期第3四半期(19年4-12月)の決算発表が本格化。29日引け後、20年3月期の連結業績予想を修正し、減益幅が縮小するとしたアドバンテス<6857.T>の動向が注目される。為替市場は、ドル・円が1ドル=109円前後(29日終値は109円09-10銭)、ユーロ・円が1ユーロ=120円前後(同120円06-10銭)と小動き。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、日電産<6594.T>、キヤノン<7751.T>などが、29日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所終値比115円安の2万3245円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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