モーニングスターアワード・ファンド オブ ザ イヤー2019――41ファンドが受賞
2020/1/31 17:31
モーニングスターは1月29日、2019年の「ファンド オブ ザ イヤー」受賞ファンドを発表した。19年は日経平均株価が18年の高値に近づき、NYダウは最高値を更新する中、モーニングスター類似ファンド分類平均のトータルリターンも9割超がプラスと、全般的に好調な環境となり、バランス型などの資産分散に着目したファンドに資金が流入するなど、個人投資家の投資意欲は引き続き旺盛だった。今回は全9部門の中で、定量・定性分析に基づき19年の運用成績などが総合的に優秀と判断された41ファンドが受賞。独自の運用で好パフォーマンスを達成した各部門の最優秀ファンド8本を紹介する。
9部門、最優秀の栄冠は?
■国内株式型……「情報エレクトロニクスファンド」の19年のトータルリターンは49.31%と、類似ファンド分類平均を27.33%上回り、同分類内だけでなく、国内株式型全体でも913本中第2位となった。10年トータルリターンは、19年12月までの過去60カ月すべての月でプラス、かつ同分類平均を上回った。
■国際株式型(グローバル)……「モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジあり)」の19年のシャープレシオは3.82と、類似ファンド分類内で17本中トップとなった。5年トータルリターンの推移は、35カ月中すべてで7%以上のプラスとなり、投資家は5年保有すれば高いリターンが享受できている。
■国際株式型(特定地域)……「新興国ハイクオリティ成長株式ファンド」の19年のトータルリターンは46.44%、シャープレシオは3.56と、類似ファンド分類平均に対して前者は30.81%、後者は2.54上回った。類似ファンド分類内では、トータルリターン、シャープレシオいずれも166本中トップと優れた実力を発揮した。
■債券型……「三菱UFJ/AMP グローバル・インフラ債券ファンド〈為替ヘッジなし〉(毎月決算型)」の19年のシャープレシオは3.68と、上位3%(147本中第4位)と高い運用効率を誇る。19年の四半期ごとのトータルリターンでは、3半期で上位10%以内となったことが良好な運用成績につながった。
■REIT型……「Jリート・アジアミックス・オープン(資産成長型)」の19年のシャープレシオは3.32と、類似ファンド分類平均を1.27上回り、同分類内で上位5%(64本中第3位)と優れた運用効率となった。19年のトータルリターンは24.33%と、同分類内で上位25%となり、特に4~6月期は上位5%と優れた運用実績を残した。(画像クリックで紙面PDFにジャンプ、詳細掲載)
■バランス(安定)型……「インベスコ プレミア・プラス・ファンド」の19年のトータルリターンは12.05%と、類似ファンド分類内では上位5%(133本中第6位)の優れた運用成績となった。19年12月末時点のモーニングスターレーティングは4ツ星。月次の純資金流出入額では、2月以降、11カ月連続の流入超過となった。
■バランス(成長)型……「東京海上・世界資産バランスファンド(毎月決算型)」の19年のシャープレシオは2.97と、類似ファンド分類内では上位11%(333本中第34位)の優れた運用の効率性となった。19年は四半期ごとのトータルリターンで見ても、3四半期でプラス、かつ類似ファンド分類平均を上回った。
■オルタナティブ型……「スパークス・日本株・ロング・ショート・ファンド」の19年のシャープレシオは2.88と、類似ファンド分類内では上位10%(33本中第3位)、同分類内に属する日本株を主要投資対象とするファンドの中では第1位の極めて優れた運用の効率性となった。19年はトータルリターンでも第7位となっている。
■ESG型……新設されたESG型 部門は、5本が優秀ファンド賞を受賞した。ESGファンドの全体の本数は19年12月末時点では103本と、年末ベースでは初の100本の大台を突破。純資産残高は5000億円超と、過去5年間で約2倍に増加しており、今後はさらに注目が高まるものと予想される。
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