<相場の読み筋>2月4日

2020/2/4 7:28

 3日の米国株式は、反発した。NYダウが前週末比143.78ドル高の2万8399.81ドル、ナスダック総合指数が同122.466ポイント高の9273.402ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が9億7384万株、ナスダック市場が24億2954万株だった。前週末に大幅下落となっていた反動から買いが先行。1月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況感指数が50.9となり、市場予想平均の48.5を上回ったこともあり、NYダウは一時370ドルを超える上昇をみせる場面もあった。ただ、新型肺炎による世界経済への影響を警戒する動きも根強く、上げ幅を縮小した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、マイクロソフトやアルファベット(グーグルの持ち株会社)、フェイスブックなどが買われ、同指数の上昇を支えた。

 4日の東京株式は、上値が重い展開か。きのう3日は朝安後に下げ渋りの動きをみせていたことや、現地3日の欧米株式が前週末の大幅安の反動で上昇したこともあり、堅調なスタートが期待される。ただ、新型肺炎に対する不透明感から、積極的に買い進む動きは限定的とみられ、上値は限られそう。消去法的に、業績が海外要因に左右されづらい銘柄に物色の矛先が向かう場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の半ば(3日終値は108円62-63銭)、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の前半(同120円29-33銭)と小動き。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、パナソニック<6752.T>、村田製<6981.T>、オリックス<8591.T>などが、3日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所終値比30円安の2万2860円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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