明日の日本株の読み筋=上値の重い展開か、日経平均2万4000円を前に売りが出やすいとの見方

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2020/2/12 17:34

 あす13日の東京株式市場で、主要株価指数は上値の重い展開か。日経平均株価は、心理的なフシ目となる2万4000円乗せ後にハネ返されてきた経緯があり、大台を前に「売りが出やすい水準」(準大手証券)との声は根強い。一方、新型肺炎の感染者拡大ペースは鈍り、警戒感が後退したとの読みもあるが、「今後の経済的影響を考えると全てを織り込むにはまだ時間が掛かる」(準大手証券)、「新型肺炎の影響で欧米株買い、アジア株売りに動いており、この流れは当分続くだろう」(前出の銀行系証券)との声も聞かれる。

 12日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、2万3861円(前営業日比175円高)引け。11日の米ナスダック総合指数の連日最高値更新を受け、半導体関連株を中心に買いが先行したが、指数寄与度の高いソフバンG<9984.T>の株価上昇が大きく貢献(プラス寄与度132円)した面が強い。同社株については、米連邦地方裁判所が現地11日、傘下の米携帯通信4位スプリントと、同3位Tモバイルの合併計画を承認し、好感された。ただ、12日引け後に発表された20年3月期第3四半期の連結決算(IFRS基準)で営業損益は129億円の赤字(前年同期は1859億700万円の黒字)だった。黒字予想の市場予想平均を下回っており、株価反応が注目される。

提供:モーニングスター社

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