クレハ、JAXAと原子状酸素をプラスチック材料表面に照射することで抗菌性能が発現することを発見

株式

2020/2/14 17:04

 クレハ<4023.T>は14日、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)と、原子状酸素をプラスチック材料表面に照射することにより生じる微細な表面形状変化によって、抗菌性能が発現することを発見したと発表した。

 両者は、17年から原子状酸素によって変化した材料表面の抗菌性能発現にかかる共同研究を行っている。今回の共同研究で、原子状酸素を照射したプラスチック表面に対し、JIS Z 2801「抗菌加工製品-抗菌性試験方法・抗菌効果」に準拠した評価試験を実施したところ、複数のサンプルで大腸菌、黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性が発現したことを確認。この方法では、本来は材料自体に含まれない抗菌剤などを添加することなく、材料表面の微細形状を変化させることで抗菌性を付与できることから、抗菌持続性や耐性菌対策などの安全性の観点から利用範囲の拡大が期待されるという。

 原子状酸素とは、地表付近の酸素は通常酸素分子(O2)として存在するが、低軌道では太陽からの紫外線の影響で分解され、酸素原子(O)の状態で存在すること。

 14日の終値は、前日比100円安の6120円。

提供:モーニングスター社

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