<相場の読み筋>2月17日

2020/2/17 7:30

 前週末14日の米国株式は、NYダウが前日比25.23ドル安の2万9398.08ドルと続落、ナスダック総合指数は同19.208ポイント高の9731.176ポイントと反発して取引を終了。ナスダック総合指数は2日ぶりに史上最高値を更新した。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億4430万株、ナスダック市場が22億1794万株だった。米1月鉱工業生産は、前月比0.3%減と市場予想平均の同0.2%減よりも悪かった。依然として、新型肺炎への警戒は根強いなか、17日がワシントン生誕日の祝日で休場となることもあり、積極的な売買は限られた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アルファベット(グーグルの持ち株会社)やマイクロソフト、フェイスブックなどが堅調で、同指数の上昇を支えた。

 17日の東京株式は、前週末14日の弱い地合いが継続し、軟調な展開となりそうだ。日本国内でも新型肺炎患者数の増加が続き、政府の専門家会議は16日、「国内発生の早期にある」との見方を示している。患者数の拡大による経済全般への影響が警戒されるなか、手控えムードが広がりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の後半(前週末14日終値は、109円78-79銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=118円台の後半(同119円00-04銭)とやや円高方向に振れている。前週末14日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、三菱UFJ<8306.T>、ソフバンG<9984.T>などが、同14日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同14日の大阪取引所終値比95円安の2万3535円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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